PMSを避けるための避妊薬摂取は軽率?

2019年05月16日
公園で散歩している女性

月経前症候群、いわゆるPMSというのは、月経前の数日から10日間程度の間に起きる、精神的、身体的な症状の両方を指すもので、最近では若い女性に多くみられるようになってきています。
このPMSの症状として、身体的なものとしては、頭痛、腰痛、下腹部痛、めまい、食欲不振、だるさ、胸の張りといったものがあり、いっぽうの精神的なものとしては、不安、抑うつ、睡眠障害、情緒不安定などといったものが知られています。
いずれも症状が出ている本人にしかわからないつらいものといえますが、月経が起きてしばらくすると、こうした症状がとたんに消滅してしまうため、そうした意味では他人に理解されづらいといった面もあります。
PMSの治療方法としては、抗うつ剤の一種にあたるSSRIの服用といったものが比較的ポピュラーですが、他にはホルモン療法とよばれるものがあります。
これは、月経にともなう体内でのホルモンバランスの変化に対応するために、外から女性ホルモンを補うというもので、計画的な避妊のためによく用いられている、避妊用のピルを転用して服用するというものです。
じっさいに、病院などの医療機関を受診した場合でも、この避妊用ピルの一種を処方してもらえることが多く、PMSのためであれば保険適用となるものも存在しています。

ただし、医師の診断を経ずに、本来の目的を離れて、勝手にPMSの治療目的で避妊用ピルを摂取するというのは、少々軽率であるかもしれません。
こうしたピルを服用した場合には、特に吐き気、頭痛、下腹部痛、けん怠感などの副作用が出てしまう人もいるため、体質的に合わないという場合には、逆に不快な症状を増してしまうというおそれも想定されなくはないからです。